ジョニーウォーカーの歴史
創業と品質へのこだわり
1820年、農家の息子のジョン・ウォーカーは、父親の死後、受け継いだ農場を売却しスコットランドのキルマーノックに食料品店を開業しました。当時販売されていたシングルモルトウイスキーは品質が不安定だったため、ジョンは紅茶やスパイスのブレンディングからヒントを得て、いつでも同じ品質と風味を提供できるブレンデッドウイスキーを作り始めました。彼のウイスキーはたちまち人気商品となりました。
世界への拡大
息子のアレクサンダーが事業を引き継いだ時代は産業革命の真っ只中でした。彼はウイスキーの大量生産に着手し、1867年に「オールド ハイランド ウイスキー」と名付けて世界中へ輸出を始めました。長旅での破損を防ぐための四角いボトルと、一目でブランドとわかる斜め20度のラベルがこの時に導入されました。
ブランドの確立
孫にあたるアレクサンダー2世とジョージの代に、人気商品がそれぞれ「レッドラベル」と「ブラックラベル」と名付けられました(1909年)。
現在、ジョニーウォーカーは世界最大のスコッチウイスキーブランドへと成長しています。
レッド ライ フィニッシュの誕生
ディアジオ社の若手ブレンダーを中心としたチームが風味の実験を重ね、ジョニーウォーカーの代表作である「レッドラベル」のブレンドをベースに、ライウイスキーの熟成に使用した樽で追加熟成(フィニッシュ)を施すことで誕生しました。2020年に数量限定で発売され、「ブレンダーズ・バッチ(Blenders' Batch)」シリーズの一つとして展開されました。
世界一のスコッチを製造する
スコッチウイスキーの製造は、家内工業から精密な製造工程へと長い時間をかけて洗練され磨かれてきた技術です。
使用するグレーンや酵母の種類、蒸留器の形状、樽、熟成期間など、多くの要素がウイスキーの最終的なフレーバーと個性を形成します。こうしてスコットランドでは、西海岸モルトの力強いスモーキーさからハイランドウイスキーの穏やかなフレーバーまで、実にさまざまなウイスキーが生み出されるようになりました。ここでは、ウイスキーの製造工程についてご紹介します。
ウイスキーの製造工程
1.モルティング
すべては穀物、つまり大麦あるいはグレーンから始まります。これらはデンプンを多く含んでいるものの、アルコールを作るには可溶性の糖に変える必要があります。そこで穀物が発芽するタイミングを見極めて、お湯を加えて温めます。これをモルティングといいます。
2.乾燥
できあがった穀物を窯で乾燥させます。この段階でピートを加えることもありますが、乾燥が促進され、完成したウイスキーにスモーキーなフレーバーが与えられます。乾燥した穀物はミルで挽かれ、次の工程へと進みます。
3.発酵
次に、乾燥させたシリアルとお湯を混ぜて、必要な糖分を取り出します。熱くて甘い液体を作り、それを分離して冷やします。さらに酵母を加えることで発酵が始まります。これでビールに似たものができあがります。
4.蒸留
この段階ですべて液体になっています。このビールを2回蒸留することでアルコール度数を高め、濃厚なフレーバーを作り出します。これは蒸留器と呼ばれる銅製の大きな容器で煮る工程もあります。液体が蒸留器の側面に触れるほど、味に大きな影響を与えます。
5.熟成
最後にオーク樽に移し、3年以上熟成させます。樽は完成したウイスキーの色や風味に影響を与える最も重要なものの一つです。フレーバーの40〜70%は、熟成過程と樽そのものによるものと言われています。
ブレンデッド
スコッチウイスキーとは?
ブレンデッドスコッチウイスキーは、一貫したフレーバーを生み出すために異なるウイスキーを組み合わせたものです。慎重さを要するブレンドは、科学であるとも芸術であるとも言える技術です。弊社のマスターブレンダーたちは、あらゆる種類のウイスキーについて驚くほど豊富な知識を持っています。彼らのおかげで、創業者ジョン・ウォーカーが200年前に始めた、世界で最も力強いフレーバーを解き放つ旅路を続けることができるのです。ここでは、マスターブレンダーたちがジョニーウォーカーのシグネチャーブレンドを作り上げる方法についてご紹介します。
ブレンデッドスコッチの製造は、
シングルグレーンウイスキーと
ほぼ同じ方法から始まります。
まずは、グレーンにお湯を加えてデンプンを糖分に変えるモルティングという工程から始まります。次の工程に進める状態になれば、グレーンを窯で乾燥させ、時にはピート(泥炭)を使ってスモーキーさを加えます。その後、グレーンを粉砕し極めて重要な糖分をお湯で抽出し、発酵の準備をします。酵母を加えてビールのようなものを作り、スチルと呼ばれる銅製の大型容器で2回蒸留します。これにより、フレーバーが増します。
その後、オーク材の樽に移され、最低3年間熟成されます。この樽がウイスキーのフレーバーに大きな役割を果たします。通常はバーボンを入れますが、シェリー酒、ワインやビールが入っていることもあります。樽は洗浄した後にトーストします。この工程により木の繊維が開き、フレーバーと色味が加わります。
シングルモルトウイスキーと
ブレンデッドスコッチの違い。
ブレンドは、異なる種類のウイスキーを組み合わせることで、より幅広いフレーバーを持たせ、さまざまな楽しみ方ができるスコッチを製造します。シングルモルトウイスキーは、その蒸留所特有のスタイルのウイスキーを製造することが目的です。この2種類のウイスキーを比べても意味がないのです。どちらの味わいやスタイルを好むかは、人それぞれです。スコッチと呼ばれるウイスキーは、スコットランドで熟成されたものでなければなりません。そのため、ブレンデッドでもシングルモルトでも、どちらにも厳しい基準が設けられているのです。
ウイスキーのブレンドには、
情熱・創造性・洞察力が必要。
ジョニーウォーカーのマスターブレンダーは、約1,100万樽に及ぶ原酒のストックを背景に、シングルグレーンやシングルモルトを自在に操る比類なき存在です。使用する素材から樽の処理まで、それぞれのウイスキーの特徴を熟知しており、さらにそれらを組み合わせたときにどのように反応するかも把握しています。卓越したブレンドを生み出すことは単なる知識の蓄積にとどまらず、芸術の域に達しています。弊社ブレンダーチームは過去と未来を見据えながら、愛される今日のウイスキーを作り続け、さらに新しい品種の探求を絶え間なく行っています。
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