届いてがっかり、とならないために
家族が喜ぶおせちの選び方
「おせち離れ」と言われて久しいですが、日本のお正月料理といえばやっぱりおせち。最近は手作り派より購入派が主流になりつつあります。通販で簡単にお取り寄せできるのは魅力ですよね。
ただ種類が多すぎて、自分の家庭に合う商品を探すのに苦労している人も多いはず。そこで、お取り寄せおせちを選ぶときに押さえるべきポイントを紹介いたします。
お正月におせち料理は必要?
最近のおせち事情
おせちは新年に食べる縁起物。しかも、なかなかの高額商品ですよね。失敗せず自分の好みに合ったおせちを選ぶために、おせちの意味や最近のおせち事情を知っておきましょう。
おせちを食べる意味
おせち料理には、今年1年の幸せを祈るさまざまな願いが込められています。あなたはいくつ知っていますか?
〇黒豆
「まめ」とは「丈夫・健康」に加え「まじめ」という意味もあります。元気でまめに暮らせるようにという願いが込められています
〇田作り
片口イワシで作る田作り。ごまめとも呼ばれています。昔は田畑の肥料として小魚をまいたので、
豊作を願って「田作り」という名前になりました。お正月に欠かせない祝い肴のひとつです。
〇数の子
数の子はニシンという魚の卵です。数が多いので「子孫繁栄」の象徴となりました。また、にしんという名前が「二親健在」に通じる縁起物と言われています。
〇海老
海老の姿は、まるで長いひげを生やし腰のまがったお年寄りのよう。不老長寿の願いを込めておせち料理で食べられるようになりました。
〇鰤
鰤は、成長すると名前が変わる「出世魚」。おせちでは立身出世を願う意味が込められています。しかも鰤は冬が旬。お正月は脂がのって美味しい時期でもあります。
〇かまぼこ
形が日の出に似ていることから、おせちの食材として古くから使われています。紅白かまぼこは「慶び・魔除け」の紅と、「神聖・清浄」の白で作られています。
〇栗きんとん
金色の見た目から、「きんとん」には金銀財宝の意味があります。金運に恵まれる年になりますようにと願って食べられます。
〇昆布巻き
「昆布」と「よろこぶ」の語呂合わせから、縁起物として親しまれてきた昆布。「子生(こぶ)」というあて字から子孫繁栄にも通じると言われています。
〇紅白なます
おめでたい紅白の色に染まったなます。材料の大根は大地にしっかりと根を張ることから「家が栄える」とも言われています。
縁起を担いだいわれの他にも、栄養価の高さや栄養バランスの良さもおせちの良い点。
大切な人たちと同じお料理を囲んで新年を過ごす、という素晴らしさもありますね。今年はぜひ、みんなでおせちを囲んでみてはいかがでしょうか。
バラエティ化するおせち
最近は、お正月の過ごし方は様々。ニーズの多様化をうけ、おせちもどんどん進化しています。
お重に入った定番のおせちも、1段重・2段重・3段重と量を選べたり、味付けも和風のものばかりではなく海老グラタンが入っていたりと、いろんな世代に楽しんでもらえるよう工夫されています。
その他にも1人用の食べ切りサイズや、カジュアルに楽しめるオードブルタイプなど、どんなシーンにもマッチするようバラエティ豊かになっています。
サイズは?相場は?
押さえておきたいおせち選びのポイント
いよいよおせち選び。ネット上にはいろんな商品があふれています。
メニューをしっかり確認したり、お取り寄せ経験者の口コミを見たりして選びたいですよね。
でもすべての情報をチェックするのはとても大変。細かな情報収集に入る前に、
自分にはどんなおせちが合うのか、大まかな選択肢から選んでおくことも大切です。
料理ジャンルで選ぶ
おせちは日本の伝統料理、本来は和風の味付けです。
でも最近では洋風おせち・中華風おせちなども増えてきています。食べ慣れた洋風の味付けは、子供たちがおせちを楽しむきっかけになったりもしています。
また、味付けだけでなく卵や海老を使わないアレルギー対応おせちや、ヘルシーに仕上げた低糖質おせちなど、幅広い方々におせちを楽しんでもらうための、たくさんの工夫がされています。
サイズで選ぶ
おせちのサイズは「cm」や「寸」「〇人前」などで表記されています。
「寸」はなじみがない方が多いと思いますが、「1寸=約3cm」です。
メーカーによって異なりますが、4寸(約12cm)の1~2段重が1~2人前となっていることが多いようです。
今は1人前から8人前くらいまで、いろいろなサイズが準備されています。
その他にも、ちょっとだけおせち気分を楽しみたい方に「ワンプレートおせち」などもありますよ。
予算で選ぶ
おせちは内容量や使っている食材によって値段の幅が広いのが特徴。
1人用の5,000円くらいのものから、料亭のこだわりおせちになると10万円くらいするものまで販売されています。
こんなに幅があると、どのおせちにするか迷ってしまいますよね。その場合は、予算から選ぶことをおすすめします。
たとえば「1~2万円でお店の味を食べてみたい」なら、小さいサイズを購入して、足りない分はご家庭で手作りしたり。
希望にあわせていろんなパターンが考えられますよね。
せっかく縁起の良いお買物ですから、無理や失敗のないよう予算にあわせてしっかり検討して購入したいですね。
お届け状態で選ぶ
お取り寄せおせちのお届け状態は、冷凍・冷蔵の2つがあります。それぞれメリットとデメリットがあるのでご紹介します。
〇冷凍のメリット
冷凍技術が発達して、昔に比べ美味しいおせちが増えました。
冷凍おせちは1ヶ月くらいは保存できるものが多いので、忙しい年末になる前に、注文や受取りを済ませることができます。
〇冷凍のデメリット
冷蔵に比べると、風味がおちる食材があります。また年末の冷凍庫は、ごちそう準備でパンパンというのも良くある事。
ご自宅の冷凍庫に入るサイズなのかもチェックしてから購入したいですね。
〇冷蔵のメリット
風味が良く、出来たてに近い状態のものを食べられるのが、冷蔵おせち最大のメリットです。
〇冷蔵のデメリット
賞味期限が短いのは冷蔵のデメリット。また、日持ちを良くするために冷凍に比べて味付けが濃くなりがちです。
真空パックの冷蔵商品の場合は、家庭で盛り付けし直しが必要になります。
どうせ買うならおトクに♪
購入前に押さえておきたいポイント
新年最初のごちそうだから、味や価格で失敗したくないですよね。ここでは美味しいおせちをお得にゲットするための、購入前に押さえておきたいポイントをご紹介します。
早めの予約でお得に
おせちは早期予約がおトクってご存知ですか?早期予約は毎年9月頃からスタートしています。早期のうちは割引があったりして、とってもお得に購入できるんですよ。
年末までまだまだ時間があると思って油断していると、早期予約の期間が終わってしまうので、早めに検討してみてくださいね。早期予約は11月中に終了するのが一般的です。
事前の試食で失敗なし
実は、おせちは試食できる事があるんです。
例えばお取り寄せのおせちを、秋頃にミニサイズで「お試しおせち」として販売しているお店があります。
事前に味を知ってもらって、安心してお買物して欲しいという、作り手の気持ちがこもったサービスです。
冷凍に不安を感じる方は、実際に解凍して食べてみることで不安の払しょくにも役立ちますね。
その他、モニターに試食してもらいリアルな感想をウェブやカタログで公開しているお店もあります。
ぜひ早めに色々チェックしてみてくださいね。